体験レポとは
本シリーズは我々STYLY取材班が様々な超常的かつ非日常的な体験をしに行き、多岐にわたる文化やサブカルチャーをお届けする体験型レポートシリーズである。
今回我々STYLY取材班は、「超能力たこ焼き」を体験しに行くことにした。ぼやっとした記憶の中に「超能力でたこ焼きがなんたら~」といった会話の記憶があったのだ。超能力と聞いては黙っていられない。
さっそく『超能力 たこ焼き』と検索すると、出てくる店は1つだけだった。それが「パワーブレンドTANAKA」である。
パワーブレンドTANAKAへいざ入店
店主の田中さんに取材の旨を伝え、早速入店。中に入ると超能力の体験方法が書かれた紙が壁一面に張られていた。
異様な光景に困惑しつつとりあえず席に着き、たこ焼きを1パック購入。
いざ実食しようとすると、田中さんから「熱いままだと(効果が)わかりずらいから、半分に割って冷ましてから食べて」と声をかけていただいたので、半分に割りしばし待機。
その間、目についたのが飲み物の味が変わるという張り紙だ。
夏場の暑さのせいで喉が渇いていたのもあり、我々はサイダーを注文した。
サイダーが手渡されると「一口飲んで、元の味確かめて」と田中さんに言われ味を確かめるが、もちろん普通のサイダーの味だ。
すると田中さんが缶に向かって指パッチンをして一言、「炭酸強くなってるよ」。
そんなまさか。指パッチンしただけで炭酸が強くなるなんて……
おっ!?
すげ~~~~~!!なにこれやば~~~~~!!ほんとに強くなってる!!??ええ~~~!!!???
不思議さのあまり自然と笑みがこぼれる。
炭酸が強くなったことに驚いている最中、田中さんがまた一言「下二回叩くと冷たくなる」
言われた通り缶の下部分を二回指でトントンと叩くと……
なんか少しひんやりしている気が??
大きな違いは実感することができなかったが、全体的に冷気のようなものをふんわりと感じた。
サイダーはまだ序の口、たこ焼きを実食
初っ端のサイダーで早速超能力を実感している間に本命のたこ焼きもちょうどよく冷めてきたので、ついに食べてみることにした。
まずはにそのまま一口いただく。
シンプルにたこ焼きが美味しすぎる。私自身割とたこ焼きが好物で今までの人生で人より多くのたこ焼きを食べてきた自信があるが、忖度抜きにして人生で一番おいしいたこ焼きであると言える。
外側のカリカリ加減となかのトロっとしたクリーミーさのバランスが完璧であり、出汁の味がしっかり感じられる。それに加えてたこが大ぶりなのも嬉しいポイントだ。
帰り道で「にしてもたこ焼きの味自体がうまかったな~」という会話を何度したか数えきれないほど味の衝撃が強かった。
ここから本題の超能力である。実践してみようと「パワーブレンドによる味の色々」という味の変化の種類が記してある表を眺めていると田中さんがおもむろにこちらに向かって指パッチンをし「じゃああっさり」と一言。
急に味を変えられ困惑しつつも念が送られたたこ焼きを一口食べてみた。
え???すごい!!??味がかわってる!!!???んん??あっさりしてる!!!!!
驚愕した。本当に味が変化している。先ほどまでのソースと出汁がしっかり効いた味が、あっさりとした少し薄味に変化している。マジですごい。このようなシンプルな味の変化が初級らしい。
ここで超能力による味の変化に確証を得た我々は、他の味に変化させることができる中級を試すことにした。
まずは29番のナイナイ岡村から。これは文字通りお笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さんをイメージした味であろう。
提供されるたこ焼きには田中さんによってすでに念が入力されているので味変化の操作はこちら側で行う。
冷ましたたこ焼きが乗っているお皿の端をお箸でコンと叩き、「29番、ナイナイ岡村」と呟く。傍から見るとかなりシュールな光景である。恐る恐る一口で食べてみる。
お???すこし優しい味に変わった??!!
先ほどのあっさりと近い味だが、なんとなくまろやか??に変化した気がする。この味にどのようなナイナイ岡村要素があるのかは未知数であるが……。
次に「木村拓哉」味に挑戦してみた。
お皿の端をお箸でコンと叩き、「26番、木村拓哉」と呟く。
お!!!???味が!!!濃い!!ソースの味がめちゃくちゃ濃い!!
先程食べたナイナイ岡村との違いがはっきり分かるほどソースの味が濃くなっている。木村拓哉=濃いイメージ、というのは確かに納得できる。
その後もいくつかの味を試してみたので私の感想を紹介する。
- 太陽の恵 ほんのりまろやか
- 初恋SP クリーミー。懐かしい気持ちになり、なぜか頭の中でASIAN KUNG-FU GENERATIONの「新世紀のラブソング」が流れてきた。
- 小泉純一郎 すこし焦げっぽい味が増した。
- ゾマホン タコの味をすごく強く感じた。魚介感が増した気がする。
- 自分の味 塩味が強くなった。正直一番おいしかった。
田中さんへの質問
ひと通りたこ焼きを食べ終わったあと、店主の田中さんに色々と話を伺ってみた。
──田中さんが使われている超能力の種類、ジャンルとかってあるんですか? 念能力とか、テレパシーのような。
田中さん:霊能力や超能力の類はすべて大本が念力なんですよ。 念力って言うとスプーン曲げとかそういうのを連想しちゃう。そうじゃなくてあの世の世界っていうのは全部想いの世界 なんですよ。念(想い)が全てで、想いでどう変化するかなんなんです。念能力も念力も全部ひっくるめて想いがどうかっていう話です。想いが一点に集中できる人はそこで何らかの物質変化を起こせるんですよ。
──たこ焼きなどの味の変化のレパートリーはどのように決めているんですか?
田中さん:ルールを作れる人がルールを作ります。宇宙のルールも同じです。
※筆者注:田中さんは力を持つ人(想いが強い人)がすべてのルールを作れると考えているそうです。パワーブレンド田中の店内では、力を持つ田中さんがすべてのルールを決められるので、田中さんが味の変化も自由に決められるということなのかもしれません。
──ご自身に能力があるというのはいつ頃気づかれたのですか?きっかけなどもありますか?
田中さん:45年前くらいですかね。22歳くらいの時。きっかけはユリゲラーです。私が17歳くらいの時に来日してね。
その時代にテレビの前でうちの親戚の小さい女の子がスプーン曲げて大騒ぎになったんですよ。
幼児が力でスプーン曲げるのは不可能なので、大騒ぎになって噂が広まったんです。
その時に不思議な力が存在することは何となく感じました。
気功をやっている人たちがハンドパワーで味が変化させているのを知りました。その人らが15分くらいかけて味を変化させていたから、もう少し早く変化させられないかなと思って試してみたら一瞬で味が変化したんです。その時に自身の持つ力に気づきました。その後どうやったら自分の思い通りに変化させられるかを研究しました。
──食べ物の味が変化するのはどのような原理で起こっているのでしょうか?
田中さん:物質の中にある、頭脳のようなもの(物質頭脳)に対してルールなどを入力するんです。そうしてその物質が入力された指令を理解することで性質が変化します。その性質が味だったり匂いだったりするわけです。
自前の香水すらも変化させられてしまう
一通りお話を聞かせてもらった後、壁に貼ってある「チャレンジ4(香水)」というのが気になった。田中さんに尋ねてみると香水の匂いを別のものに変化させることができるらしい。
ちょうど香水を持っていたので田中さんに渡し、念を注入してもらった。
元の匂いを確認してと言われたので香水のしみ込んだティッシュを嗅ぐと、いつも通り桜の香りがした。
すると田中さんが何らかの香水の名前(聞き取れなかった)をつぶやき指パッチンをし、「変わったよ」と一言。
恐る恐るティッシュを鼻に近づけてみる……。
すげーーーーー!!!全然匂いが違う!!!
私の香水は元々匂いが薄く、普通の香水の倍ほど振りかけないと匂いがはっきりしないのだが、この時はかなり匂いが強く清涼感のあるメンズ向け香水のような香りがした。
再び田中さんが何らかの香水の名前をつぶやき指パッチンをすると、今度はフルーティーでさわやかな匂いに変化した。なんなんだこれマジで。
ここまでサイダー、たこ焼きに念を入力してもらい性質の変化を実感してきたが、正直香水の匂いの変化が一番わかりやすく、衝撃的だった。
超能力を体験し終えて
体験する前は10%くらいの疑いの気持ちを持っていたが、実際に体験してみると思っていた以上に味や匂いが変化しているのに驚かされた。
たこ焼きだけでなく、サイダーの炭酸や自分の香水の匂いまでも変化してしまうとは、本物の超能力だと興奮してしまった。
田中さんによると、遠隔で物質頭脳に対して指令を入力することが可能なので、その原理を量子テレポーテーションと結び付けて解き明かし自身の能力が作用するプロセスなどを具体的に分析し論文にまとめたいと考えているそうだ。
その他にも生まれ変わりを認定する方法、不明者の安否確認、GPSとのコラボレーションなどを目指しているらしい。
味の変化を体験できるチャレンジメニューはパワーブレンドTANAKAのHPに記載されており、一部のチャレンジは自宅でも行うことができる。
今すぐ体験したい方は自宅で、余裕のある方はぜひパワーブレンドTANAKAに行って実際に超能力を体験してみてはどうだろうか。
体験場所詳細
「パワーブレンドTANAKA」Information
・HP
※休業の情報などはHPで確認することができます。
Edited by SASAnishiki