シリーズ概要
本シリーズは我々STYLY取材班が様々な超常的かつ非日常的な体験をしに行き、多岐にわたる文化やサブカルチャーをお届けする体験型レポートシリーズである。
珈琲専門店 預言CAFE
今回我々が取材したのは東京都高田馬場に店舗を構える「珈琲専門店 預言CAFE」である。
ここでは「預言」を受けられるということだが、いったいどういうことなのか……?
外観に十字架やキリスト教会という文字が見受けられるが、キリスト教信徒でもなくキリスト教に関する知識が乏しい私が入っても良いのだろうかと不安を感じながらも入店することに。
預言CAFEへいざ入店
お店に入ると平日にも関わらず既に店内は満席であり、その盛況ぶりが伺える。
店内はシンプルなカフェといった感じで、机同士の間隔が広くゆったりと過ごせそうな雰囲気がある。
店内の奥の十字架とグランドピアノが存在感を放っていた。
オーナーの吉田さんに席に案内していただき、まずはコーヒーを注文。
珈琲専門店というだけあってメニューはコーヒーのみ。
コーヒーのセレクトにもこだわりを感じる。
預言はオプションであり、コーヒーを注文するときに預言をしてもらうか選ぶことができる。
我々はもちろん預言をもらうことにした。
コーヒーが到着し、しばらく談笑しているとオーナーの吉田さんがテーブルについてくれた。
運ばれてきた珈琲は透き通った綺麗な色で、巨大な氷が浮かんでいる。
とても口当たりがよく苦味も少ないためかなり飲みやすい。
吉田さんは物腰も柔らかく朗らかでかなり接しやすい方で、「預言を受ける」という未知の体験を目前に緊張していた我々もリラックスしてお話を聞くことができた。
ついに預言を受ける
席につき一言二言交わした後、早速預言をしていただくことになった。
預言をしていただく前の準備としては、預言を何度でも聞き直せるようにICレコーダーやスマートフォンの録音機能などを用意することだ。
万が一録音機器を持っていない方は預言カフェのICレコーダーを借りて後日音声データをメールで送っていただくことも可能だ。
そしてついに預言を受けることに……。
「では始めます。主が言われます。我が愛する息子よ。私はあなたを愛してると主が言われます。自由な心、空気を一掃する。雰囲気を新たにする。その力をあなたに与えていると主が言われます。
~中略~
だから今ここを専門でやってないとしても、でも違った存在として、他のエリアからまた異なった視点でアプローチすることができる存在としてあなたはいます。だから苦手だからとか、これは自分の専門じゃないからだからそっちの仕事はしないでこっちだけしますとか、そんな風に思わないで。フュージョンするような、違う分野をつなげるとか、その両方を用いる存在として、あなたのそのアイディアを活かした方がいいと主が言われます」
めちゃくちゃはやい……。
預言というから占いのような感じで自分の発言に対して何かを言ってもらう対話形式かと思っていたが、3分ほどバーっと預言の言葉が流れ続ける。
なにか空中に浮かぶ文字を見ているかのように一点を見つめながら淀みなく話し続ける吉田さんに圧倒されながら預言は終了。
預言が終わった時に「ああ、このための録音か……」と納得した。
さらに驚いたのは、吉田さんが私のと預言が終わった後に休憩も挟まず他の二人の預言も行ったことだ。
3人分の預言が終わると吉田さんはにこやかにテーブルを離れ、残された我々呆然としながらも自らが受けた預言に関してお互いに話し合っていた。
私個人が受けた預言の感想としては、具体的な預言というよりは現状どのような風な状況や心理的状態にあって、これからどういった心持で生きていく方が良いかというアドバイスのように感じた。
預言の節々に「あ、確かにな」と感じる箇所もあり、自分自身を見つめ直すきっかけになったとも思う。
テーブルには預言カフェの本やちょっとした冊子もあるので、コーヒーを飲みながら目を通して自身の預言に対して理解を深めるのも良いだろう。
まとめ
始めは「預言カフェ」という名前からスピリチュアルで怪しい雰囲気なのかと思っていたが、そんなことはまったくなく珈琲がメインのカフェで預言のオプションもあるよ、という感じだった。
珈琲専門店 預言CAFEはプロテスタントのキリスト教会であるアライズ東京キリスト教会のサポートによって運営されている。
預言を授ける店員さんたちもキリスト教に関する勉強を積んでいる様だ。
強引な勧誘なども一切なくスタッフの方々も親切なので、キリスト教に関する知識の無い方でも興味がある方は是非立ち寄ってみてはいかがだろうか。
「珈琲専門店 預言CAFE」Information
・HP
※預言カフェでは予約などは無いため、来店の際にはHPを確認してください。
Edited by SASAnishiki
Photo by RIN