XRでエアレースを体感する世界初の試み、AIR RACEX渋谷デジタルラウンドが東京・渋谷を舞台に開催されました。レッドブル・エアレースから4年ぶりの、世界トップパイロットの戦いです。
予選を勝ち抜いて決勝ラウンドに進んだのは、ポイント順に室屋義秀選手(日本)、マット・ホール選手(オーストラリア)、マルティン・ソンカ選手(チェコ)、ファン・ベラルデ選手(スペイン)。決勝トーナメントに使用する飛行データは予選期間中に記録されていますが、結果は大会当日まで秘密にされていていました。この場で繰り広げられるXRこそが、本当の決勝戦です。
STYLY(スタイリー)をインストールしたヘッドマウントディスプレイで見る、世界初の都市型XRスポーツの没入感は想像以上。実際の渋谷の景色の中をエアレース・パイロットが駆け抜けるのはもちろん、リアルのエアレース会場では観客が入れないほど近い場所での観戦なので、目の前を機体が駆け抜けます。ハイターンでは真上を飛び抜けることもありました。
また、3Dサウンドの音響演出の迫力も圧倒的。腹の底に響く感じはリアル観戦と全く同じで、音を聞いただけで飛行の様子が目に浮かぶほどでした。
準決勝ではソンカ選手がホール選手に、室屋選手がベラルデ選手に勝利。決勝では室屋選手とソンカ選手がどちらもペナルティなしで飛び切りましたが、61.857秒の室屋選手が66.219秒のソンカ選手を大差で下し、「AIR RACE X」初代勝者の座を掴み取りました。
決勝戦後、室屋選手は「みんなの力でエアレースを開催することができました。「AIR RACE X」をさらに盛り上げて、また何万人もの観客の前でリアルエアレースも開催したいです。」と語りました。「AIR RACE X」は今回のイベントを皮切りに、様々な場所で開催していくことを検討しています。
■AIR RACE X公式サイト:https://www.airracex.com/JP/