STYLY World Canvasの使い方|3D地図を使ってARコンテンツを制作する方法

STYLY World Canvas(ワールドキャンバス)とは

STYLY World Canvasは、City AnchorアセットをSTYLY Studioに配置すると自動的に世界中の3D地図データを読み込み、正確なロケーションベースのXR空間を構築できる機能です。実際の地図情報に基づいて3Dマップを展開できるため、ビルや道路の位置に沿ってアセットを配置することができ、現実の都市とシームレスに連動したXR体験を実現します。東京やニューヨーク、パリなど、世界中の任意の都市をベースに空間演出を行うことができるため、グローバルなプロジェクトや観光地と連動した演出、あるいは地域の文化や特性を反映した都市型XR表現など、幅広い応用が可能です。

STYLY World Canvasの使い方

STYLY Studioで新規シーンを作成する際に、AR テンプレートを選択してください。

アセットセレクターのFunctionからAR on CityとCity Anchorをシーンに配置してください。City Anchorの使い方は以下の記事を参照してください。

World Canvas機能を使うには、AR on CityとCity Anchorアセットがシーンに配置されている必要があります

この2つのアセットがSTYLY Studioに配置されると、3D地図データが自動的に読み込まれます。右上に表示されるMap Mesh内にあるShow 3D Map Tilesのチェックを外すと、3D地図データを非表示にできます。

3D地図データが自動的に読み込まれる

場所に合わせたアセットを配置してください。

建物にオクルージョンをかける

City オクルージョンアセットと組み合わせて、建物にオクルージョン処理をかけることができます。

注意事項

都市テンプレートとは併用できない

シーンの新規作成時に選択できる各都市用テンプレートには、最初から都市の3Dモデルデータがシーンに配置されているため、STYLY World Canvasとの併用はできません。

利用が難しい場所

  • 変化の激しい場所:建設中の現場や一時的なイベント会場など、地形や構造物が頻繁に変化する場所では、マップ情報と現地の状況にずれが生じるため、正確な表示が難しくなります
  • 道路から大きく離れた場所:道路情報を基準に位置推定を行うため、道路ネットワークから外れた位置では精度が低下する傾向があります
  • 木々が多い場所や屋外の自然環境:樹木などによって視界が遮られる場所では、GPSやセンサーの精度が下がり、正しい位置推定が困難になることがあります
  • 多層構造の空間:高架下や地下、複数の階層が存在するビル周辺などでは、ユーザーのいる階層が正しく認識されず、誤った位置にコンテンツが表示される可能性があります