11月19日一般公開予定 区立錦糸中学校・千葉大学の学生がSTYLYを活用して防災XRコンテンツを作成

リアルメタバースプラットフォーム「STYLY(スタイリー)」を提供する株式会社Psychic VR Lab(東京都新宿区、以下Psychic VR Lab)は、11月19日(日)に墨田区立錦糸公園で開催する区の総合防災訓練において、墨田区立錦糸中学校の学生がSTYLYで作成したXR*コンテンツや映像などのプレゼンテーションの展示を行います。

Psychic VR Labは墨田区が推進する「プロトタイプ実証実験支援事業」において、2023年7月に連携スタートアップに採択され、今年10月14 日(土)・15日(日)には「XRプラットフォームを活用した防災行動変容」を目的に、区内の学生などを対象として防災ワークショップを開催しました。今回、墨田区総合防災訓練において展示されるプレゼンテーションは、防災ワークショップで実際に学生たちが取り組んだ内容となっています。

*XR=AR(拡張現実)・MR(複合現実)・VR(仮想現実)の総称

墨田区総合防災訓練について

  • 開催日:令和5年11月19日(日曜日)
  • 開催場所:錦糸公園及び総合体育館(墨田区錦糸四丁目15番1号)
  • 開催時間:午前10時から午後2時まで(予定)

※天候により規模を縮小または中止する場合がございます。

従来の防災展示や訓練体験に加え、今年度は総合体育館にて避難所開設訓練や図上訓練を実施します。
どなたでもご参加いただけますので、お誘い合わせの上是非お越しください。

公式サイト:https://www.city.sumida.lg.jp/anzen_anshin/bousai/bousaikunren/sougou_bousai_kunren/r5_sougoubou.html

プロトタイプ実証実験支援事業について

墨田区が推進する「プロトタイプ実証実験支援事業」とは、地域において、健康、環境、教育など様々な分野で抱える諸課題について解決策を持つ区内外のスタートアップ企業等と連携し、その企業が持つ製品やサービスを試作段階(プロトタイプ)から積極的に活用していくことで、地域課題の解決を図っていく取り組みです。
https://www.city.sumida.lg.jp/sangyo_jigyosya/sangyo/monodukuri_sien/prototype.html

Psychic VR Labは2023年7月に連携スタートアップに採択され、「XRプラットフォームを活用した防災行動変容」を目的に、区内の学生などを対象とした「1 新規層の参画促進」「2 防災意識の向上」「3 継続性ある仕組みづくり」を検証するため、防災ワークショップを開催しました。

防災ワークショップについて

2023年10月14日(土)・10月15日(日)に実施した防災ワークショップでは、地域を代表して区立錦糸中学校の生徒10名と、千葉大学の学生が参加しました。

初日のワークショップではXRに関する説明や、防災の専門家による講義、作る映像とそれに合わせた防災訓練プラン作成についてのアイデア出しなど、3班に分かれて翌日のコンテンツ作成の準備を進めました。

 

翌15日には、「STYLY」を活用し、前日にまとめたアイデアをベースに参加学生らがARコンテンツの設計、作成を行いました。同時に、作り上げた ARコンテンツを活用した防災訓練を考え、そのARコンテンツを見ることができる STYLYマーカーを載せたプレゼンテーション用の掲示を作成しました。

参加した錦糸中学校の生徒らは「リアルな表現の映像になるように心掛けた」「グループみんなで協力して、いい防災訓練の内容を作り上げられた」などと感想を話し、他グループが作ったコンテンツも体験しながら、地域の防災について改めて考える場となりました。

完成したARコンテンツとプレゼンテーション掲示は、11月19 日(日)に区立錦糸公園で開催する区の総合防災訓練で一般向けにも公開し、来場者にスマホなどを活用してARコンテンツを体験してもらえるよう、 準備を進めています。

墨田区防災課ご担当者様コメント

「地域の防災力向上」という課題に対して、中学生(区立錦糸中学校)を中心に、株式会社Psychic VR Labが千葉大学と協働して「中学生がARを活用して考える防災訓練」というテーマでワークショップを行いました。ワークショップの最終日には発想力豊かな中学生が考えるアイデアが、ARを通じて具現化されたことで、感動を覚えるとともに、この取り組みが地域に根付き、防災に関する行動変容が生まれることにとても期待が持てました。既存の防災に関する枠組みにとらわれないこの独創的な取り組みは、他の地域でも同様に抱える課題解決の一助になることを確信しています。

STYLYの取り組みについて

私たちは、現実世界にXRを重ね合わせて拡張させる「リアルメタバース」を提唱し、STYLYというプラットフォームを介して各都市にあらゆる空間レイヤーを配置することで、空間をメディア化する取り組みを行ってきました。

今回の墨田区とのプロジェクトは、都市空間において防災のXRレイヤーを活用することで、住民の皆様の防災に対する意識だけではなく「行動」自体を変えていくことを目的としています。

また、STYLYはあらゆる自治体を始め、商業施設/不動産ディベロッパー、鉄道会社、メディア、IP ホルダーの方々と共に、音楽、映像、アート、スポーツ、エンタメなど様々なジャンルを対象に、現実の都市空間を舞台にした「都市型XRエンターテインメント事業」も展開しています。

墨田区を始め、今後も新たな都市の魅力づくりに貢献していきます。

STYLYについて 

STYLYは、都市空間と連動したXRコンテンツを制作・配信できるリアルメタバースプラットフォームであり、クリエイター育成・ロケーションベースのプロジェクトを数多く推進してきました。
STYLYには世界中の都市の3Dデータが実装されており、これを活用することで実空間と連動したコンテンツを制作・配信することができます。
今後も世界中のクリエイターや各都市と連携し合いながら、現実世界をテクノロジーで拡張させる「リアルメタバース」を推進していき、ライフスタイルの中でXR/リアルメタバースを利用する「空間を身にまとう時代」の創造を行ってまいります。

STYLY Official Site:https://styly.cc/