この記事ではグラフィックデザイナーの「ayameishii」さんのVR作品「alien_ayameishii」について紹介します。
ayameishiiさんは現実のオブジェクトからテクスチャを取得し、3DCGやグラフィックを制作します。NEWVIEW CYPHER 2021では、その手法を応用したVR作品を制作しました。
ayameishiiさんの作家としてのキャリアを紹介し、次に、作品の鑑賞ポイントを筆者の考察を踏まえて紹介します。
この記事を読むことで、より作品を楽しめるでしょう。
ayameishiiさんについて
多摩美術大学グラフィックデザイン学科在籍中。最近は自分で撮影した写真やスキャンした画像などをパソコンで加工した作品制作が多い。
(NEWVIEW CYPHER 公式サイトより引用 https://newview.design/cypher )
グラフィックデザイナーとして、3DCG/2Dを扱った作品を制作します。
デジタル空間上での発表のみならず、TOKYO ART BOOK FAIR2021に出展するなど、精力的に活動しています。
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alien_ayameishiiについて
シーン全体は彩色豊かなオブジェクトと天井に覆われています。
各オブジェクトは浮遊し、浮世離れした空間です。
文脈を超えて配置されたチーターのオブジェクトや、メモリーカードのスキャン、人の手など、その異質性は「VRだからこそ作れる手触り」でしょう。
そして、ayameishiiさんの作品の特徴でもある「現実のテクスチャ」です。
ドーム状の天井や、プリミティブなオブジェクトに貼り付けられ、特殊な形状に変容し、空間を構築します。
私は、特に球体上に貼り付けられたテクスチャを気に入っています。
球体上に貼り付けられることで、惑星のような質感になっています。
ayameishiiさんの作品は、自分が取り込んだテクスチャを3DCGによって新しい状態へと変容させます。
そこに映るイメージはなんでしょうか?
私は一つの「癒やし」を感じました。
通常、グラフィックは2D上で鑑賞します。しかし、そのグラフィックが3DCGのテクスチャとして使われ、画面全体を覆うものではなく、空間を構築するものとして変容しています。
それはグラフィック同士の間に「余白」を生みます。
その余白を埋めるものにayameishiiさんは木や水、光をチョイスしています。それは自然的なイメージです。
人工的なものの間に自然が介することで、不思議な癒やしを感じます。
人工的なものと、自然的なものの調和を通して感じる「癒やし」について鑑賞してみましょう。
VRシーン体験方法(本作品はHMD/VR体験を推奨)
HMDデバイスをお持ちでPCからアクセスしてる方は、以下の「シーンを体験する」ボタンをクリックしてください(※初めての方は以下の説明もご参照ください)。
PC(Webブラウザ)から「シーンを体験する」ボタンをクリック後、シーンページのVRアイコンをクリックしてください。
スマートフォンからアクセスしてる方は、上記の「シーンを体験する」ボタンをクリックしてください。
*スマートフォンでは作者の意図した体験を再現できない場合があります。
クリック後、以下の画面が表示されます。
スマートフォン版STYLYをすでにダウンロードしている場合「Continue on Browser」を選択してください。
そして「Play on Mobile App」を選択するとシーンを体験できます。
Steam版STYLYをダウンロードする
https://store.steampowered.com/app/693990/STYLYVR_PLATFORM_FOR_ULTRA_EXPERIENCE/
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https://www.oculus.com/experiences/quest/3982198145147898/
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シーン体験方法の詳細を知りたい方
VRシーン体験方法については、以下の記事をご参照ください。