この記事ではNEWVIEW CYPHER 2021に参加したアーティストの「Mei Konishi」さんの作品「Virtual Exhibition」についてレビューをします。
NEWVIEW CYPHERはXR活動以外の場で活躍するアーティスト・クリエイターがSTYLYを使ってXRを制作するプロジェクトです。
12名のアーティスト・クリエイターが参加し、そのシーンのレビューをPick Up Sceneで取り上げていきます。
Mei Konishiさんについて
CGアーティスト 1993年1月29日 東京出身 Yahoo! JAPAN、Amazon Japan(WEBデザイナー)を経て、現在フリーランスCGアーティストとして活動。
ROCK IN JAPAN FESTIVAL、COUNTDOWN JAPANなど国内最大級の音楽フェスのCG映像を担当しています。
スターバックスでの個展や、International art fairやSICF、上海ART BOOK FAIRなど国内、海外で展示を行う。 アジアデジタルアート大賞、CSS DESIGN AWARDS “SPECIAL KUDOS”、DESIGN AWARDS ASIA”DESIGN OF THE DAY”等 受賞歴多数。
2020年、2021年映像作家100人選出。パブリックアートプロジェクトとして中国の3主要都市国際空港スクリーンに作品を展示し海外のアート関連の仕事をメインに活動中。
Twitter : https://twitter.com/meikonishi
Instagram : https://www.instagram.com/mei_konishi
過去の制作には日本最大級のロックフェス「ROCK IN JAPAN」の映像を手掛けています。
ROCK IN JAPAN 2019 from GENERATIVE ART STUDIO on Vimeo.
“VIRTUAL EXHIBITION”について
小西さんは2020年に1日1本3DCGの映像を制作する、という試みを行いました。そこで制作した10本の映像を展示形式でまとめた映像「VIRTUAL EXHIBITION」をVR化した作品が今回の展示となります。
10週間で作った10本の映像で バ ー チ ャ ル エ キ シ ビ ジ ョ ン を つ く り ま し た ひ ま な ん だhttps://t.co/f6X7QKMYiC#motion #c4d #モーショングラフィックス #cinema4d #octane #design #artwork #motiondesign #3DCG
@insydium pic.twitter.com/sFTiDl4ah0— 小西芽衣 (@meikonishi) October 8, 2020
映像作品として公開したVIRTUAL EXHIBITIONですが、それをVR化する試みは、3DCGのデータをどのように扱っていくかがポイントとなります。
公開している映像作品は、3DCGで制作された美麗なモーショングラフィックスとなっています。
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ライティングやマテリアルがフォトリアリスティックに表現されていながらも、独自のアート感で作られたアブストラクトなオブジェクトとモーションが鑑賞者を魅了します。
それら10本の映像を1つにまとめた映像のVIRTUAL EXHIBITIONは、リールの映像のように分散化していた映像を1つにまとめています。SNS上に散らばっていた映像を1つにまとめる機能としての映像化でとても見やすくしています。
加えて今回の空間化は、まとめる以上に「体験を拡張する」機能も含まれています。映像ではシーケンスに従って流れてくる映像を視聴する・決められた画角でしか体験できない、という制約があります。
しかし、今回のVRのように展示空間を自由に移動できる状態は、好きな作品を、好きな時に、好きな画角から自由に鑑賞することができます。
美術館やギャラリーで作品を鑑賞するとに、作品を一つの視点に限定して鑑賞することはほとんどないでしょう。さまざまな角度・位置から鑑賞することで新しい発見を見出すことができます。それは作品を鑑賞するうえで重要な要素となるでしょう。
この空間は映像で使われていた空間の3DCGをVR化しています。
映像作家にとって3DCGソフトウェアで使用した3Dモデルは、映像で書き出したらソフトウェア内で完結していまいます。
しかし、このVIRTUAL EXHIBITIONのように、3Dモデルを映像で完結させるのではなく、VR作品にも転用することで、コンテンツを拡充することができます。
映像で使用された3DモデルをVR/ARに使用したりすることで体験を拡充させることが可能となるのではないでしょうか。
映像だけではなく、アーティストとしてメディアを超越したさまざまな表現が生み出されていくことを期待できる、そんなことをVIRTUAL EXHIBITIONを鑑賞しながら感じました。
シーン
今回は3DCGのデータをどのように取り扱うかについて紹介しました。
上記以外の観点のみならず、じっくりと鑑賞することで新しい発見があるかもしれません。
- スマートフォンから体験する STYLY Mobileをダウンロードし、シーンを立ち上げましょう。ダウンロードの方法は以下の記事を参考にしましょう。
ダウンロードが完了したら、以下の画像をクリックし、シーンにアクセスします。シーンページのQRコードを読み取ると、作品が鑑賞できます。
- PC / VRからシーンを体験する 以下の画像をクリックするとSTYLY GALLERYのシーンのページへアクセスします。機器を選択し、体験しましょう。