この記事ではNEWVIEW CYPHER 2021に参加したファッションブランドの「PERMINUTE」作品「Perminute NewView」についてレビューをします。
NEWVIEW CYPHERはXR活動以外の場で活躍するアーティスト・クリエイターがSTYLYを使ってXRを制作するプロジェクトです。
12名のアーティスト・クリエイターが参加し、そのシーンのレビューをPick Up Sceneで取り上げていきます。
PEMINUTEについて
東京を拠点としたウィメンズウェアブランド。
2017SSシーズンよりコレクション形式での発表を始める。ブランドコンセプトは「ユニークな実験を通して、そのプロセスから生命と衣服の新しいかたちを創造する」。
HP : https://perminute.net/
Instagram : https://www.instagram.com/_perminute_/
これまでに、ウィメンズウェアのさまざまなコレクションを披露してきました。
“Perminute NewView”について
作品を立ち上げると、シーン上には3Dスキャンされた作品が配置されています。
最新のコレクションのみならず、過去の作品もスキャンして配置されています。
3DCG化された衣服はシーンに強い存在感を放っています。それはスキャンによって生成されたテクスチャやポリゴンの性質から感じます。
技術的な問題や容量の問題によって、スキャンされた衣服は現実の衣服の100パーセントの再現はされていません。
解像度の低いテクスチャやポリゴンもスムーズではないです。人によってはその不完全さをマイナスに捉える人がいます。
しかし、果たしてそれはマイナスなものなのでしょうか。
3DCGの美術・アート批評において、異質性が論じられます。異質性、つまり形状や様相が通常と異なっている状態を指します。
スキャンされた衣服もその異質性を捉えられます。それよって現実感が失われ、特殊な存在感とオーラを放っています。
その異質性をどのように捉えるかによって作品の見え方、3DCGとのコミュニケーションも変わってきます。
また、PERMINUTEはスキャンした衣服と3DCGで構築されたVRの世界を使用して映像作品も制作しています。
PERMINUTEの映像作品は、STYLYのシーンを使用して画面収録で映像を書き出し、コンポジットしています。
過去の事例には、アーティストでありアニメーション作家の「ぬQ」さんがSTYLYを使ってMVを制作しています。
VRシーンを友好的に使うことによって映像作品を制作することができます。
シーン
3DCGの異質性についてフォーカスし、作品を紹介しました。
上記以外の観点のみならず、じっくりと鑑賞することで新しい発見があるかもしれません。
- スマートフォンから体験する STYLY Mobileをダウンロードし、シーンを立ち上げましょう。ダウンロードの方法は以下の記事を参考にしましょう。
ダウンロードが完了したら、以下の画像をクリックし、シーンにアクセスします。シーンページのQRコードを読み取ると、作品が鑑賞できます。
- PC / VRからシーンを体験する
以下の画像をクリックするとSTYLY GALLERYのシーンのページへアクセスします。機器を選択し、体験しましょう。