STYLY Photogrammetry Award 2019 応募作品

VRコンテンツアワード「STYLY Photogrammetry Awards 2019」に応募された作品を紹介します。
テーマは、「フォトグラメトリでアートを創り出せ」

STYLY Photogrammetry Awards 2019とは?

フォトグラメトリでアートを創り出せ。STYLY Photogrammetry Awards 2019は、誰もがVR作品をクリエイト&発信できるプラットフォーム「STYLY」を舞台に開催される、VRコンテンツアワードです。本コンテストはSTYLY / PARCO / Loftworkの3社で開催するNEWVIEW AWARDS 2019のスピンオフアワードであり、応募作品はNEWVIEW AWARDS 2019に応募することもできます。

審査員としてメディアアーティストの谷口暁彦さんや、銭洗弁天を丸ごとスキャンし話題になった龍さん、そして裸眼立体視ディスプレイを開発するLookingGlass Factoryさんに参加いただきます。

応募は7/21(日)24:00(日本時間)まで!!!

Oculus QuestやLOOKING GLASSスタンダード、chlomaパーカーといった豪華な賞品も用意されています。 詳しくはこちらのAWARD詳細ページをご覧ください。

《Photogrammetry Museum Yokohama》by iriya_akigawa

私の大好きな街、横浜を記録したフォトグラメトリ美術館です。

東横線の高架下に描かれた”Graffiti”
今もなお、描かれては消えゆく存在。
かつての横浜船渠会社の正門があった場所。
忘れてしまいたい記憶と覚えていたい記憶が交差する。

踏切を抜け、見えてくるのは関東大震災で焼失した二代目横浜駅の遺構。
復興期に海外航路の要となった旧横浜港駅プラットホーム。
旧税関事務所(右突堤中央事務所)の遺構は花壇として今に残る。
消えゆく儚さ、復興を支えた力強さ、新たな役目を得たもの。

大きな錨は役目を終えてなお、「私はここにいるぞ」と主張している。
かわいらしい形、色合いのドック排水用ポンプカバー。
力強い黒さをもつコンプレッサー。
横浜の海を支えた大切なものたち。

ぜんぶぜんぶ。わすれないように。わたしのきおくをとじこめて。

《Himeji Sculptures》by Bangai

道路上の彫刻たちを紹介したい。
兵庫県姫路市。姫路城に続く大手前通り周辺に、実は沢山の彫刻が展示してあります。
フォトグラメトリでそれらの一部を取り出し、サイズを調整して普段なら通り過ぎてしまう作品たちの良さを再発見してもらおうと思いました。

また、屋外に展示してある彫刻は写真撮影が容易です。これからフォトグラメトリを勧めるうえで非常に良いモデルとなるでしょう。

《SEKINI SUWATTE OTABE KUDASAI》by noria901

おいしい食べ物というのは、見ただけでわくわくするものです。
その感覚はデジタルでも得られるものなのでしょうか。

そういう雰囲気をぶち壊したかった。

《#ARCHIVETATEISHI(アーカイブ立石)》by Kenichiro Hirai

昨年から有志で始めた葛飾区立石の街並みを3Dアーカイブするプロジェクト「#ARCHIVETATEISHI」の中間報告を、VR作品という形で表現してみました。

京成立石駅北口の呑んべ横丁を中心とする地区は葛飾区の再開発エリアに指定されています。2019年現在、老朽化した建物の取り壊しが進んでおり、2024年を目標に呑んべ横丁の跡地となる場所に13階建ての新区庁舎が建設される計画が立てられています。

本作品では、「もし2024年の葛飾区役所内で、昔の立石のアーカイブ展が行われたら?」という仮定のもと、SNSで集まった写真を含む約3,200枚の写真からフォトグラメトリーで生成した呑んべ横丁の原寸大モデルを葛飾区役所新庁舎の建物内に設置する形で復元しました。

《The beginning of the planets of the succulents》by DJPlugmatics

SF映画の世界観を、VRであればうまく表現できるのではないかと思いました。
SF映画の魅力は、そしてVRの魅力は、現実ではない世界を現実として提示してくれるというところにあります。
SF映画は現実的でなければいけません(それが現実的(リアル)でなければ見る人は冷めてしまいます)。そして同時に現実的過ぎてはいけません(現実的(リアル)であればそれはもうSFではないので)。
「再現性」としては現時点ではまだ不十分だからかもしれませんが、フォトグラメトリも、その両義的な性格を備えています。それは、基本的には現実を写したものです。しかし再現される現実は、現実のそれとは少し、というかかなりずれています。そしてそれが魅力です。その魅力は人を不安にさせるかもしれませんが、その不安こそが魅力です。
本作品ではそのようなフォトグラメトリの特性を生かした上で、SF的世界観というものをVRで立ち上げてみました。

《12人のマンション》by melt_out

大学の後輩たちが作った模型を借りてフォトグラメトリー。
まだまだ制度は甘いが後輩たちの熱意が伝わる作品。

《Daydream》by Me/You

What will it be like if I jump into the world of Mika Ninagawa, a Japanese flower photographer? Captured 5 flowers by photogrammetry and used them over and over. Using VR HMD and RTX 2070+ is highly recommended.

With VR and photogrammetry, I didn’t need to kill or purchase many flowers for this flower arrangement. Using as many flowers as possible has been my daydream for 20 years since I started learning Ikebana, a Japanese-style of flower arrangement.

《Lullaby with Doll》by bibinba

《Deeper blue memory》by akaninn0722

現実の空間をフォトグラメトリを使ってVR上に構築することの利点は、その場所の景色や雰囲気をその場にいるかのように体験できるところだと思います。
加えて今回は、その場所に生きた人の持っていた思い、世界感を融合させることによって、ある種の記憶の中の世界のようなものを構築しようと思いました。
いつか忘れて消えてしまう、大切な記憶やその時の自分自身を少しでも思い出せるように。

数十年前、カメラが普及し人々が写真という形で思い出を追体験できるようになったように、フォトグラメトリ+VRという形でその空間を保存し、追体験することが一般的な形式となる時代は来るのでしょうか?

まとめ

AWARDは7/21(日)締め切りです。さらに多くの作品が集まることを期待しています。
結果発表およびエキシビション・授賞式は8月初頭を予定。