AIアート、その実験的なARギャラリー「AIAR Gallery 02」:Rory Scott (rksxo)

 

AIが生成する「オーディオとビジュアル」

アメリカ出身のアーティストRory Scott (rksxo) による「AIAR Gallery 02」は、AIが生成したオーディオとビジュアルを展示する実験的な拡張現実ギャラリーです。

画像生成・オーディオ生成など、クリエイティブな分野で進化を遂げる近年のAI技術。AIアシストを導入しているこの作品群は、人間と機械の関係を探求し、両者が一体となって、互いに独立して存在し得ない作品を想像し、生成する制作過程を反映しているそうです。

Rory Scottは多分野にまたがるアーティストであり、アニメーションや拡張現実、AIと手作りを活用して感情を表す環境と再思考された命を作り出す。無常、現実、時間の経過への探求心と人類の進化への技術の影響が彼女の行為や作品の中身の基礎となっている。

NEWVIEW公式ホームページより

AIの画像生成技術が非常に高度なものになっていき、現実と人工物の区別がますます曖昧になっていく中で、彼女の抱える根源的な問いはXRの世界でどのような景色を見せてくれるのでしょうか?

ドリーミーなリアル

湖のような透明感に包まれているギャラリー。静かに揺れる水面に合わせるように、ゆったりとした電子音楽が流れています。

展示されているグラフィックはAIアシストにより生成されたものです。粘土のような質感と組み合わさり、人の顔が創造されているようにも破壊されているようにも見えます。ガラスのような、氷のような額縁に収められ、まるで時が止まったようです。

水面にはぷかぷかと浮いている大きな顔。透き通る肌は、その存在を正確に掴もうとはさせないでしょう。そのアイデンティティは背景に溶け込み、匿名性を増長します。

AIが生成した画像や音声は、人間が作成することができないような複雑なパターンやテクスチャを含んでおり、AIアシストを導入したクリエイティブな作品は、人間と機械の関係を探求するだけでなく、新しい形式のアートや音楽を生み出すポテンシャルを大いに持っています。

AIと私たちの集合意識

何が現実なのか、人工的なもの対リアルなものを構成するのは何なのかを考えながら、AIは人類の集合意識で創りだすもの以上にリアルなものはないと私たちに迫る。

NEWVIEW公式ホームページより

AIによって生成される作品は、人間の集合意識によって作られるもの以上にリアルに感じることがあるかもしれません。それは、AIが大量のデータやアルゴリズムを通じて、膨大な情報つまり人類が持つ知識や文化、感性を取り込んでいるためです。また、高度な計算能力により人間が個別に感じ取ることが難しいような微細なパターンや相関関係を捉えることができます。そのため、人間が感じる以上にリアルなものに見えることがあるのかもしれません。

しかし、AIが作り出すものが、現実世界での人間の経験や感覚と同じように「リアル」なのでしょうか。AIが生成したものは、あくまでもデジタルな情報であり、人間の経験する世界とは異なるものです。ただし、AIが生成したものが人々の心に強い共感を呼び起こすことがあるのならば、そこに新たな「リアル」が生まれるのかもしれません。

AIアートは現在までに完全に芸術として受け入れられていないかもしれませんが、私はその役割が最終的に芸術と人生の両方で重要な役割を果たすことになると信じています。 AI、人類の collective consciousness、デジタルや物理世界での将来の存在の設計に利用されることになると思います。

NEWVIEW公式ホームページより

AI技術は、機械学習やディープラーニングを活用してある種の「創造性」を実現することができますが、AI自体が創造性を持っているかどうかは、まだ議論されているところです。それは真の創造性なのでしょうか、それとも単にデータからパターンを抽出し、それに基づいて新しいものを生成しているだけなのでしょうか。

AIアートが完全に芸術として受け入れられるかどうかは、今後の社会的、文化的、技術的な変化によって異なるでしょう。ただし、AIアートが芸術として受け入れられるためには、AIが人間の感性や思考と同等かそれ以上の表現力を持つようになる必要があります。そのためにはAI自体の進化が不可欠となります。

その一方で、AIアートは既に芸術として受け入れられはじめ、芸術分野において注目されています。この作品からも分かるように、AIアートは芸術作品を制作するための新しい手段として、従来の芸術表現とは異なる独自の魅力や面白さを生み出します。AIの進化は、クリエイティブな分野において、人間と機械が協力して新しい芸術形式を生み出す可能性を広げるでしょう。

人間と機械がたどる道。この作品は、私たちにそんな未来のかけらを覗かせてくれます。

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Edited by SASAnishiki