ふとんが本当にふっとぶ。「DAJ“AR”E」:トミタ ライチ

 

ダジャレが目の前で起こる!

インテリアデザイナーのトミタライチさんによる作品「DAJ“AR”E」ではタイトルの通り、誰もが一度は口にしたことのあるダジャレをARで体験することができます。

「ふとんがふっとんだ」や「アルミ缶の上にあるみかん」「かぶが浮かぶ」など、言葉遊びから生まれるナンセンスな単語の組み合わせが目の前で現実に起こる時、言語と視覚の間でどんなケミストリーが生まれるのでしょうか。

 

まず最初に現れる時計の中央をタップすると時計の針が回転し始め、9時に止まるとくじが現れます。早速一つ目のダジャレ「くじ(9時)を引く」が発動しました。

引いたくじには布団の絵が書かれています。

目の前に現れたのは敷布団。晴天の下、湾岸に敷かれた布団は寝心地が良さそうです。しかし、手前にあるボタンをタップすると、布団は爆発し、吹っ飛んでしまいました。

次のくじは「牛」です。キョロキョロとあたりを見回すと、牛が後ろに。こんな体験は滅多にないかもしれません。非日常的な体験による驚きは、次第に笑いへと変わっていくでしょう。

これらのイメージからどんなダジャレか想像できますか? 何が起こるのか、くじを引くたびにドキドキとワクワクが止まりません。謎かけのように始まるこのAR作品は、そのユニークなテンポで私たちを魅了するでしょう。

こちらで紹介したもの以外にもたくさんのダジャレが用意されているので、ぜひ体験してみてください。

言葉遊びが形を持つとき

この作品は、ダジャレ=言葉遊びを視覚的に現実世界で体験することをテーマにしています。

誰もが一度は通ったことがあり、時には考えついたことがあるが、それらは脳内で完結している。その脳内を具現化するということがXRの本質に近いものがあると考えた。文章だけの脳内リアルと現実世界というリアル、それを超えることでXRを再確認できれば嬉しい。

NEWVIEW公式Webページより

作者のトミタさんは脳内を具現化すること、つまり個人の想像を形にして現実世界で体験できることがXRの本質に近いと考えています。

現実と仮想の世界を融合して新たな空間や体験を生み出す技術であるXR。この作品では「仮想の世界」が人間の意識や想像の可能性と限りなくリンクし、「想像された現実」へ私たちを連れて行ってくれるでしょう。

難解さを持つメディアへの緩やかなアプローチ

江戸時代にはすでに存在した、古の言葉あそびで日本人に馴染み深い「ダジャレ」 400年以上前からこの令和まで残っているのだから、根本に何かしら人の心を打つものがあるのではないかと考えた。昔からある駄作の洒落が、テクノロジーを駆使したら作品として、また体験として新しく評価される駄作になるのではないか。

NEWVIEW公式Webページより

もともとは貴族のたしなみであった「洒落」。その傍らで駄作となってしまった「駄洒落」たちに焦点を当てて作られたこの作品には、「人の気持ちを和らげる・和ませる」という裏テーマもあり、作者曰く「難解なXR作品が多い中で、息抜き程度にくだらないなーという気持ちで見てほしい。」とのことです。

ぜひ周囲の目を気にせず思いっきり笑える場所で鑑賞してみてください。

※作品のスケールが大きいため、十分な広さがある部屋または屋外で鑑賞することをお勧めします(屋外で鑑賞する場合は、周囲に障害物や人通り、車通りのない安全な環境を確保してください)。

ARシーン体験方法

スマートフォンからアクセスしてる方は、そのまま「シーンを体験する」ボタンをクリックしてください(※初めての方は以下の説明もご参照ください)。
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ARシーン体験方法については、以下の記事をご参照ください。

Edited by SASAnishiki