インターネット・ミームの都市伝説「the backroom」:chanranlou

この記事ではアーティストの「chanranlou」さんのVR作品「the backroom」について紹介します。

インターネット・ミームの一つである「the backroom」がどのようなものなのか、それをchanranlouさんはVR作品としてどのように落とし込んでいるのかを紹介します。

この記事を読むことで、より作品を楽しめるでしょう。

the backroom

the backroomとは

the backroomとは、インターネット・ミームの画像の一つです。

どこか薄暗い、黄色をベースにした無限のように感じられる空間の画像を総称して「the backroom」と呼ばれます。

人を不安にさせたり孤独を感じさせるうす気味悪い風景、空間「Liminal space」の一つとして取り扱われてきました。

ソーシャルネットワークサービス上で、the backroomは量産され、解釈がひろがり、インターネット上で氾濫してきました。

まさに、今回紹介する「the backroom」はタイトル通り、インターネット・ミームの「the backroom」そのものを取り扱った作品となります。

the backroom

しかし、この作品はchanranlouなりの独自解釈が入り、the backroomのオルタナティブな体験を生み出しています。

the backroomについて

この作品には明確な「ゴール」はありません。

the backroomは、上記にもあるように「雰囲気」こそを体験する作品です。the backroomが描いているのは「部屋そのもの」ではなく、「不気味さ」や「孤独」を表象したイメージです。

この作品は、そのイメージの空間を没入する体験となります。

the backroom

この部屋に入ることは作者のchanranlouさんが、なにを感じてこのthe backroomを描き出した(空間を作り出した)のかを体験することがポイントになります。

おそらく、この作品の背景を知らないままだと何を読み取ればいいのかがわからないでしょう。

しかし、インターネット・ミームとしての背景を理解した上で、体験の目的がわかると見え方が変わってきます。

薄暗い

なぜ私たちがこの部屋に不安を感じるのかということを鑑賞することが、この作品の文学性と言えます。

そして、chanranlouさんはVRとしての体験にオルタナティブなデザインを施しています。

通常のthe backroomには「存在しないもの」を登場させ、作家性を生み出しています。

それは何なのか、そしてそれと「対峙」したとき、自分は何を感じるのか。

それこそがchanranlouが生み出した「the backroom」です。

Don’t look Back

 

VRシーン体験方法(本作品はHMD/VR体験を推奨)

 

HMDデバイスをお持ちでPCからアクセスしてる方は、以下の「シーンを体験する」ボタンをクリックしてください(※初めての方は以下の説明もご参照ください)。

PC(Webブラウザ)から「シーンを体験する」ボタンをクリック後、シーンページのVRアイコンをクリックしてください。

スマートフォンからアクセスしてる方は、上記の「シーンを体験する」ボタンをクリックしてください。
*スマートフォンでは作者の意図した体験を再現できない場合があります。

クリック後、以下の画面が表示されます。
スマートフォン版STYLYをすでにダウンロードしている場合「Continue on Browser」を選択してください。

そして「Play on Mobile App」を選択するとシーンを体験できます。

Steam版STYLYをダウンロードする
https://store.steampowered.com/app/693990/STYLYVR_PLATFORM_FOR_ULTRA_EXPERIENCE/

Oculus Quest版STYLYをダウンロードする
https://www.oculus.com/experiences/quest/3982198145147898/

スマートフォン版STYLYをダウンロードする

 

 

シーン体験方法の詳細を知りたい方
VRシーン体験方法については、以下の記事をご参照ください。

Edited by SASAnishiki