【Blender】Molecular Nodesで分子データを扱う方法(中編)

本記事は以下の記事の続きとなっています。

Molecular Nodes Addonの導入方法は以下の記事で詳しく解説しています。

 

Molecular Nodesの使用方法

Molecular Nodesの使用方法は基本的に以下の3種類あります。

  1. PDB ID(各タンパク質データに割り当てられた番号)を入力してモデルをインポートする方法。
  2. 事前にダウンロードしたPDBファイルをインポートする方法。
  3. 事前にダウンロードしたTopologyファイルとTrajectoryファイルをインポートする方法。

本記事では、1と2について説明しています。

PDB IDでモデルをインポートする方法

この方法ではPDB IDをもとにモデルを可視化することができます。

まずRender PropertiesからRender EngineをCyclesに変更し、DeviceをGPU Computeに変更してください。

Render Engine=Cycles、Device=GPU Compute

Render Engine=Cycles、Device=GPU Compute

Scene Properties→Molecular Nodesを開くと「PBD」という項目があります。

そこに4文字のPDB IDを入力します。

デフォルトで「1bna」というIDが入力されているので、試しにそのままDownloadをクリックしてみましょう。

デフォルトのままDownload

デフォルトのままDownload

DownloadをクリックしてシーンのViewport Shadingを、Render Previewモードにすると分子モデルが表示されます。

モデルが表示されます

1bnaのモデルが表示されます

今回は例として6VSB(Sタンパク質の一部)と入力します。

6VSB

6VSB

PDB IDを入力しDownloadをクリックすると、モデルが現れます。

モデルが現れます

モデルが現れます

これでPDB IDによるインポートは完了です。

PDB IDはプロテインデータバンクに記載されているので参照してみてください。

日本蛋白質構造データバンク
RCSB PDB

PDBファイルをインポートする方法

pdb, mmtf, cif, gz形式のファイルをBlenderにインポートできます。

先ほどPDB IDでインポートした6VSBを、今度はファイル形式でインポートしてみましょう。

6VSB

上記のURLにアクセスし、右上のDownload Filesを選択してPDB Format(gz)をクリックしてください。

Download Files

Download Files


PDB Format(gz)

PDB Format(gz)

クリックするとファイルのダウンロードが開始されるので、ダウンロード完了したら任意の場所に保存してください。

Blenderを起動し、Scene Properties→Molecular NodesのLocal Fileを選択します。

Local File

Local File

ファイルをインポートする際は右上の歯車マークをクリックし、「Relative Path」のチェックマークを外してください。

「Relative Path」のチェックマークを外してください

「Relative Path」のチェックマークを外してください

名前は自由で構いませんが、今回は6VSBとします。

File Pathのファイルマークをクリックし、先ほど保存した.gzファイルを選択します。

.gzファイルを選択

.gzファイルを選択

選択後、Openをクリックするとファイルをインポートできます。

モデルが表示されます

モデルが表示されます

これでPDBファイルによるインポートは完了です。

Molecular Nodes Addonの見た目の変更、エクスポート方法は次の記事で詳しく解説しています。

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