【Unity入門】PlayMakerを使った初めてのゲーム作り 概要とインストール

「PlayMaker」の概要・インストール方法・使い方からPlayMakerを使ってUnityで簡単なゲームを作ってみようシリーズ①の記事です。

今回の記事では、PlayMakerの概要~インストール方法についてご紹介します。

STYLYではスクリプトが使えないので、代わりにPlayMakerを使ってスクリプトを組みます。

PlayMakerはUnityで使用するプログラミング言語(C#)を学習しなくても、Unityコンテンツ/VRコンテンツを簡単に作成できる利点があります。

またSTYLYと組み合わせて使用することによって、VRコンテンツを魔法のように創りだせるようになります。

この記事を読んで、【VRコンテンツを作る】を体験してください。

PlayMaker概要

PlayMakerの特徴

  • 状態遷移ベースのフロー設計ができる
  • ロジックをノンコーディングで記述できる
  • 実行中のプログラムの状態を視覚的に把握でき、デバッグ効率が高い
  • 既存コードや他アセットとの連携が容易
  • ユーザ独自の「アクション」の開発が可能
  • 全てをPlayMakerだけで作成することができる
  • C#スクリプトと連携させてプロジェクトの一部だけPlayMakerを適用することもできる

PlayMaker導入における効果

  • モック制作/ラピッドプロトタイピング
  • UI/状態遷移の管理システム
  • Tweenアニメーションの制御
  • AIの思考ルーチン
  • Unity Engine APIの学習

    チーム開発における注意点

  • コードではないのでマージができない(Template Export機能である程度カバーできる)
  • 厳密なカプセル化は困難
  • 自由度が高く、ほぼどんなロジックも書けてしまうため、統一感を図るのが難しい

    前述の注意点に対する対策案

  • 使用範囲を特定シーンに限定する
  • 既存コードとの特定シーンに限定する
  • コードは全てPlayMakerのアクションにして使用する
  • 状態遷移制御のみに使用して、ロジックを書かない
  • iTween制御のみに使用する

FSMとは

PlayMakerはFSM(Finite State Machine:有限状態機械)と呼ばれるUMLの状態遷移図に似た形式で記述します。

主な構成要素

  • ステート:オブジェクトの状態
  • イベント:状態遷移を起こすトリガーとなるもの
  • アクション:ある状態におけるオブジェクトの振る舞い
  • 変数:FSMが扱うオブジェクトや数値などの値を格納する

具体例:プレイヤ・キャラクタ

  • ステート:「待機」、「歩き」、「走り」、「ジャンプ中」など
  • イベント:「待機」から「歩き」、「歩き」から「走り」などへのステート変化を引き起こすもの
  • アクション:「待機」時の具体的な挙動、「歩き」時の具体的な挙動など、各ステートにおける具体的な挙動
  • 変数:プレイヤの移動方向(Vector3型)と速度(float型)など

PlayMakerのインストール

Unityを起動します。

Unity 起動時

[Window]メニュー > [Asset Store]をクリックします。

Unity画面 windowsメニュー → Asset Store

検索フォームに「playmaker」と入力して、検索アイコンをクリックします。

PlayMakerが表示されますので、PlayMakerをクリックします。

Asset Store [Playmaker]検索

PlayMakerは有料(キャプチャ時$52 2019/04/25 14:24時点 5,819円)なので、[カートに入れる]をクリックします。

Playmaker購入画面

Playmaker購入画面

[決済手続きに進む]をクリックします。

アセットをカートに追加しました

Unity アセットストア支払い画面にて、住所・お支払い方法を入力して、[支払]ボタンをクリックします。

Unity 支払い画面

支払い後、PlaymakerをUnityにダウンロードします。

Welcome To PlayMakerの画面が表示されますので、[Instrall PlayMaker]ボタンをクリックします。

Install PlayMaker

[Install PlayMaker 1.9.0]ボタンをクリックします。

Install PlayMaker2

下記のポップアップメッセージが表示されますので、[I Made a Backup.Go Ahead!]ボタンをクリックします。

インポート処理が進み、Import Unity Package画面が表示されますので、[Import]ボタンをクリックします。

Import Unity Package

Import Unity Package

[PlayMaker]メニューが表示されたら、インポート完了です。Welcome To PlayMaker画面は[×]ボタンをクリックして削除します。

Import 完了

PlayMakerの基本設定(オプション)

表示言語の変更

[PlayMaker]メニュー > [PlayMaker Editor]ボタンをクリックする。

PlayMaker → PlayMaker Editor

PlayMaker右下の[Preferences]ボタンをクリックする。右上でGeneralを選び、「Language」を[English]から[Japanese]に変更する。

言語変更

PlayMakerの概要の説明とインストール方法について紹介しました。

次回は、Playmakerの基本操作をご説明します。

※当記事はユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社様の【Unity道場 2017】PlayMakerによる初めてのUnityプログラミングのスライド内容を改変して使用しております。