Photoshopの3D機能で文字を3Dモデルにする方法

この記事で説明している「押し出し」の機能は、Photoshop 3D機能の廃止に伴い使用できなくなる予定です。詳細は以下の記事をご参照ください。

Photoshop の 3D 機能 | 廃止された 3D 機能に関するよくある質問

この記事では、Photoshopの3D機能を利用して、文字を3Dモデルにする方法を説明します。

3Dモデルにした文字をVR空間上に配置し、STYLYにアップロードしましょう。

準備

最初にPhotoshopを立ち上げ、アートボードを用意しましょう。今回は縦横500pxの正方形のアートボードを使用します。

アートボードを用意

アートボードが用意できたら、透明なレイヤーを配置します。

レイヤーのウィンドウを開き、一番下のアイコン群の中の「新規レイヤーを作成」を選択し、新たなレイヤーを作成します。この際、レイヤー上には何も配置せず、透明なままにします。

①レイヤーウィンドウ下の「新規レイヤーを作成」 ②レイヤー1(新規レイヤー)を作成

元から用意されていた「背景」のレイヤーを削除し、「レイヤー1」のみにします。
この際、レイヤー1がモザイクタイルになっていれば、透明なレイヤーであることが確認できます。

①「背景」レイヤーを削除 ②レイヤー1がモザイクタイル

これで準備が完了しました。

文字を挿入

レイヤー1上に文字を挿入しましょう。

文字を挿入するには、ツールバーより「文字ツール」を利用することで文字を挿入できます。
今回は横文字で「STYLY」と挿入します。

①文字ツール ②STYLYと打ち込む

文字データを挿入できました。
今回はMSPゴシックのフォントで作りますが、フォントは自由で大丈夫です。

3Dモデルにする

3D機能を立ち上げます。最初に、3Dウィンドウを開きます。
3Dウィンドウの立ち上げ方は、上部メニューバーより「ウィンドウ」を選択し、メニューより「3D」を選択すると、立ち上がります。

①ウィンドウ ②3D ③3Dウィンドウ

3Dウィンドウを立ち上げたら、レイヤーを選択した状態で、3Dウィンドウの「押し出し」を選択し、「作成」を押します。

①3D押し出し ②作成 を選択

すると、STYLYという文字が押し出しによって、3Dモデルになりました。

3Dモデルになった「STYLY」

これで3Dモデルとして利用できるようになりました。
次は形を整えてみましょう。

形を整える

押し出し

押し出しの値を変化させることで、フロントとバッグの間の長さ、大きさを変化させることができます。

押し出し

ベベル

ベベルを調整することで表面に凹凸を作れます。輪郭を変化させれば、凹凸の形も変化します。

ベベル

膨張

膨張の値を変化させることで、表面に丸みを帯びさせることができます。値を大きくしすぎると、形が崩れてしまうので注意しましょう。

膨張

他にも形を変化させる機能はありますが、基本的な3つを紹介いたしました。いろいろな機能を試して、モデリングを楽しんでみてください。

書き出しとSTYLYへのアップロード

Photoshop上で作った3Dモデルの書き出し方法は、以下の記事を参照します。 

実際にSTYLYにアップロードした3Dモデルがこちらです。

以上が基礎的な作り方です。応用編として、文字を変形させてみましょう。

応用編①文字を変形させる

Photoshopに備えられているツールを利用して、あらかじめ形を変形させたり、色を変えることで、簡単に3Dモデルを変形させたり、色を変えられます。

今回はフィルターの「ゆがみ」を使ってみます。

文字色も変えて「STYLY」を用意しました。

色を変化させたSTYLY

ゆがみフィルターでゆがませましょう。ゆがみフィルターは、上部メニューの「フィルター」より、選択できます。
選択した際に、警告表示がでます。このウィンドウでは「ラスタライズ」を選択しましょう。

ラスタライズを選択

ゆがませたSTYLYがこちらです。

ゆがんだSTYLY

同じ手順で3Dモデルにしたのがこちらです。

ゆがんだSTYLYの3Dモデル

このように、感覚的に形を変えたり、色を変えたりできるのもPhotoshopの3D機能の便利な面です。

もう一つ応用編をご紹介します。Illustratorで作成したロゴデータをPhotoshopで3Dモデルにしてみましょう。

応用編②Illustratorのロゴデータを3Dモデルに

Photoshopでは背景が透明なPNGデータであれば、オブジェクトを3Dモデルに変換できます。

IllustratorでデザインしたデータをPNGで書き出すことで、Photoshopで3Dモデルにできます。

Illustratorで以下のようなロゴデータを作りました。PNGで書き出し、Photoshop上で読み込んでいます。

サンプルロゴデータ

このデータも上記の手順で3Dモデルにできます。

サンプルロゴデータ 3Dモデル

いかがでしたでしょうか?この方法を利用して、VR空間上に文字を簡単に配置することができるようになりました。

文字を3Dモデルにする方法を学べば、普段のデザインはもちろん、VRやAR上のオブジェクトとして利用できます。

Photoshopのさまざまな機能を利用して、オリジナリティあふれるロゴを作成し、VR空間に配置してみましょう。

STYLYにアップロードする方法

3DモデルをSTYLYにアップロードしてみましょう。

STYLYアカウントを作成する

アカウント作成方法

STYLYにアップロードする方法

UnityからSTYLYにアップロードする方法