【DAZ Studio】②Photoshopで人体のテクスチャをカスタムする

前回の基本操作に続き、今回はDAZ Studioで作成した人体の顔テクスチャをカスタムします。

DAZ Studioの基本操作は前回の記事を参照してください。

目の大きさや鼻の位置など骨格から変更したい場合はDaz SHOPのアドオンを使用するのがベストですが、テクスチャを変更するだけでもだいぶ印象が変わります。
オリジナリティを出したいときや特徴的なキャラクターを再現したいときは参考にしてくださいね。

完成イメージ

DAZ Studioで人体モデルを用意する

DAZ Studioを開き、Smart Content→Figuresからいずれかのモデルをダブルクリックします。
Dev Loadではなくテクスチャのあるモデルを選びましょう。

Daz Studio

DAZ Studio

今回はGenesis 8 Femaleを使用しています。
この後FBXでエクスポートし、Unityへインポートします。

Model imported

Model imported

Unityへインポートし準備が完了しました。

テクスチャを準備する

設定されている元のテクスチャは「.images」というフォルダの中にあります。

Textures

Textures

テクスチャを右クリックし、Reveal in Finderで保存先を把握しておきましょう。

Reveal in Finder

Reveal in Finder


Reveal in Finder

Reveal in Finder

人の顔テクスチャを用意する

これは初期設定のテクスチャからオリジナリティを出す工程なので、これを飛ばして「メイクやほくろなどの特徴を追加する」の段落へ進んでいただいても構いません。

今回はこちらのサイトの画像を使用しますが、実在する人の顔画像も使用可能です。
画像はできるだけ以下の項目に気をつけてください。

  • おでこが見えている
  • 顔のパーツに髪がかかっていない
  • 影が少ない
  • 真正面
  • 無表情あるいは笑い皺がない程度の笑顔
Texture

model.png

説明ではこの画像を使用します。

Photoshopで編集する

Photoshopで元のテクスチャを開いたら、使用したい顔画像を上からドラッグ&ドロップしましょう。

Drag&Drop

Drag&Drop


Image Added

Image Added

顔画像を選択した状態で、透明度をレイヤー上のOpacityで調節して元のテクスチャが見えるようにします。

Opacity

Opacity

元のテクスチャと顔画像のパーツ位置や大きさ、角度を合わせます。
後から微調整を行うので大体で構いません。

Image Rotate/Move

Image Rotate/Move

顔画像の透明度を100%に戻します。
レイヤーから顔画像を右クリック→rasterize Layerで顔画像を編集可能にします。
再び顔画像をレイヤーから右クリックしたらDuplicateを5回してレイヤーを5枚増やします。
それぞれの名称を眉毛左右、鼻、唇上下に変えます。

Layers Duplicated

Layers Duplicated

目周辺に特徴がある場合は目の分も増やしますが、無くても大丈夫です。

眉毛

片方の眉毛と元のテクスチャ以外のレイヤーを非表示にします。
表示されている方の眉毛のレイヤーを選択したら、なげなわツールで眉毛を囲みます。

Circle Eyebrow

Circle Eyebrow

眉毛を囲んだら、右クリック→Select Inverseで選択を反転させて削除し、眉毛だけ残します。

Select Inverse

Select Inverse

選択ツールで囲み、移動ツールに切り替えて元のテクスチャの眉毛に重なるよう合わせます。

Rotate/Scale

Rotate/Scale

消しゴムツールで馴染ませるように周辺を消します。

Erase

Erase


Erase

Erase

一連の作業をもう片方の眉毛も行います。

Finished Eyebrows

Finished Eyebrows

眉毛が完成しました。

方法は基本的に眉毛と同じです。

Circle Nose

鼻の付け根の影や小鼻を残すと個人差が出て良いと思います。
元のテクスチャの鼻の形に合わせましょう。

Adjust Nose

上唇と下唇それぞれレイヤーごとに用意します。

Upper Lip

Upper Lip


Lower Lip

Lower Lip

使用画像と元のテクスチャの口の形が違うので、細かく変形させます。
選択ツールで囲み、Edit→Transformを選択したら右クリックでWarpを選択します。

Warp

Warp

唇の輪郭と位置が合うように変形させましょう。

Warp

Warp

上唇も同じように変形させます。

Warp

Warp

全てのパーツが完了しました。

テクスチャを調整する

鼻の色合いが浮いているので、レイヤーを選択しAdjustmentsから色と明るさを調整します。

Adjust nose color and brightness

今回はHue/Saturationで明るさと彩度調整、Color Balanceでイエローとマゼンダを追加しました。

Adjustments

Adjustments

ある程度調整したら、鼻と色合いのレイヤーを同時選択→統合します。

Layer

Layer

元のテクスチャの唇が見えてしまっている場合は、レイヤーを選択し、指先ツールやパッチツールなどを使ってぼやかしながら消します。

Editing Upper Lip

Editing Upper Lip

これで顔パーツの編集は終わりです。

上書きすると元のテクスチャが消えてしまうのでやり直しができません。
必ず別名で保存してください。

メイクやほくろなどを追加する

元のテクスチャのレイヤーを選択し、クイック選択ツールで選択します。

Select Lips

Select Lips

選択したままAdjusmentsのHue/Saturationを調節します。
ここで色や彩度、明るさを好みのものに設定してください(後から変更できます)。

Hue/Saturation

Hue/Saturation

上のタブのFilterからGaussian Blurを選択して境界をぼかします。

Gaussian Blur

Gaussian Blur


Gaussian Blur

Gaussian Blur

このようにまぶたとほっぺも編集すれば、あっという間にメイクが完成です。

Cheeks

Cheeks


Makeup Finished

Makeup Finished

レイヤーを追加し、こげ茶で点を描くとほくろができます。
Gaussian Blurで少しぼかせば更に馴染みますよ。

Add Mole

Add Mole

テクスチャを割り当てる

完成したテクスチャをUnityで割り当ててみましょう。
先ほど保存したテクスチャをアセットへドラッグ&ドロップします。

Assignment

Assignment

「〇〇-Face」というマテリアルのインスペクターウィンドウを表示させたら右上の鍵マークをクリックします。

Face Material

Face Material

顔のテクスチャを元から割り当てられていたテクスチャの場所にドラッグ&ドロップします。

Texture Assignment

Texture Assignment

眉毛が反映されました。
唇と顔はマテリアルが分かれているので、「○○-Lips」というマテリアルにも新しいテクスチャを割り当てます。

Texture Assignment

Texture Assignment

顔全体にテクスチャが反映されました。

Material Updated

Material Updated

メイクバージョンはこちらです。

Material Updated

Material Updated

テクスチャを編集することで、どちらもリアリティが増しました。
顔だけでなく身体のテクスチャを使ってタトゥーを入れたり、目の色を変えることなどもできます。
流れはほとんど変わらないのでそちらも試してみてくださいね。

STYLYにアセットをアップロードする方法

作成した人体モデルを、UnityからSTYLYにアップロードする方法はこちらをご確認ください。

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